三次ゆりか
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みなさんこんにちは。江東区議会議員の三次ゆりかです。

早いもので、今年も残り数日となりました。
12月に入っても日中は季節外れの暖かさを感じられる日があり、気温の面ではあまり年末感のない毎日ですが、日常生活は師走らしい忙しさを感じられている方が多いことかと思います。かくいう私も、「今年ももうすぐ終わりだな」などと思い耽ける暇もなく、政務に視察に子育てにと、毎日をバタバタ過ごしております・・・。

そんな慌ただしい毎日を過ごすなかでも、地元江東区で開催されるイベントには、積極的に参加しています。先月の話にはなりますが、11月26日には来賓として「第41回江東シーサイドマラソン大会」に参加しました。

この大会は、江東区夢の島競技場をスタートして区内を駆け巡るマラソン大会です。コースはハーフと10km から選択でき、毎年老若男女を問わず幅広い年齢層の方々が参加されています。

三次ゆりか
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今年は生憎の雨天にはなりましたが、ゲストランナーの猫ひろしさんや加納由理さんをはじめ、地元の方々を中心に約4,000人のランナーの方々が真剣に、そして笑顔で走る姿にたくさんの元気をわけてもらいました。

【江東シーサイドマラソン大会 公式HP】

https://www.koto-seaside.jp/

江東シーサイドマラソン大会の会場

三次ゆりか
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また、イベントからは話が逸れますが、このたび江東区では「支援ガイドブック」を発行しました。

医療的ケアが必要なお子さんやご家族に向けた支援サービスや相談先など、子育てに必要な情報が網羅された便利な冊子です。
区役所や保健所等で配布されているほか、パソコンやスマホから気軽に閲覧できるPDF版もありますので、ぜひご活用ください。

【医療的ケアが必要なお子さんと家族のための支援ガイドブック~江東区版~】

https://www.city.koto.lg.jp/222030/ikea-guidebook.html

支援ガイドブック

三次ゆりか
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さて今回のブログでは、最近私のもとにお寄せいただく相談や問い合わせの中から、特に多いものの紹介と、それらに対する私の見解を述べたいと思います。

設置エリアに疑問がわく、豊洲公園のカフェ新設

まずは、豊洲公園内のカフェ新設についてです。

江東区民の方であればすでにご存知かと思いますが、現在、豊洲公園の敷地内でカフェの新築工事が行われています。

これは、公園の指定管理者制度を通じた事業の一環。

公園内にカフェがオープンすれば、お子さんを遊ばせながら、大人はカフェでひと休みできるという快適性が満たされたストーリーを描くこともできます。ところが、江東区民のなかには複雑な思いを抱えておられる方も多いようです。

私がこの件に関して、X(旧Twitter)を通じたアンケートを実施したところ、およそ300件の回答をいただきました。そのうち、「楽しみだ」と答えた人は36%、「カフェはいらない」と答えた人は57%であり、豊洲公園内のカフェ新設に対してネガティブな思いを抱えておられる方が過半数に達しているのです。

その理由は明白。新設される区画が、豊洲公園内でも最も人の集まる芝生エリアに決定されたためです。つまり「カフェはいらない」と回答された方の多くは、カフェの新設に対して反対しているというよりも、設置されるエリアに対して納得がいっていないということが、今回のアンケートを通じて明らかになりました。

広大な芝生エリアは、公園を訪れた人にとっての憩いの場であるとともに、子どもたちにとってはボール遊びをしたり走り回ったりするのには絶好の場所。特に週末や祝日などは、多くの家族連れなどで賑わっています。

ただでさえ人口密度が高いエリアにカフェが設置されるとなれば、人がさらに集まるようになりエリアの圧迫につながる可能性も高まります。子どもたちからすれば、伸び伸びと遊べるスペースが狭まることも考えられるでしょうし、のんびりと芝生に寝転んで過ごされてきた方にとっては、これまでのリラックス感が損なわれてしまうなんてことも想像できるものです。日常的に豊洲公園を利用されている方の多くは、カフェを設置して芝生エリアを縮小されるよりも、むしろエリアを拡大して個々の活動スペースをなるべく多く確保したいという本音をお持ちのことでしょう。

以前から、私のもとにも区民の方々より豊洲公園内にカフェやお店を設置してほしいという要望をいただいてはいましたし、指定管理者もその要望に応えた形ではあると思います。ただ、アンケートに回答いただいた一部の“否定派”の方々と同じく、設置エリアについては、もう少し検討する余地があったのではないかというのが私の率直な見解です。

とはいえ、来年の6月20日には工事が完了し、おそらく夏頃にはオープンする予定のはず。芝生エリアを利用したい方もカフェを利用したい方も、互いがストレスや不満を感じることなく共存でき、心地よい時間を過ごせるような運営側の工夫を期待したいところです。

なお、民間事業者に公園の管理を委ねる制度には、「公募設置管理制度(Park PFI(Private Finance Initiative))」とよばれるものもあります。Park PFIの活用であれば、公募制という特性上、もう少し多角的にカフェの設置計画を検討できたのではないかと思う次第です。

上昇するいじめ認知件数と教育現場が陥る負のスパイラル

ふたつめは、学校のいじめ問題。これは、年間を通じて頻繁に寄せられるご相談のひとつです。

文部科学省が公開した調査結果によると、2022年度における全国のいじめの認知件数は小学校で551,944件、中学校で111,404件、高等学校で15,568件、特別支援学校で3,032件であり、すべての教育段階で2021年を上まわっています。

さらに小学校だけに焦点を当てると、認知件数が最も高いのは2年生で110,042件、次いで1年生が104,111件、3年生が104,532件と、低学年におけるいじめの認知件数が軒並み10万件を超えている結果がわかっています。

実際に、私のもとにも小学生のお子さんを持つ保護者からのご相談が多く寄せられており、その多くは低学年のお子さん同士のトラブルについてです。

小学校低学年のうちは、手が出てしまったり、差別的な言葉を投げかけてしまったり、仲間外れにしてしまうといった行動を無意識、無自覚のまま起こしてしまう傾向が強いものです。また保護者からしても、まだ目を離せない年齢のお子さん同士のトラブルですから、お子さんの様子が多少変われば、すぐにいじめを疑ってしまう傾向にあることも認知度が高まっている要因のひとつではないかと考えられます。

ただ、こうした要因は何も昨今になって急に生じ始めたわけではありません。昔から、小学校低学年のいじめの認知件数は多い傾向にありますし、保護者が不安や心配を抱く傾向が高まることも変わりはないといえます。ではどうして、毎年のようにいじめの認知件数が上昇しているのか。そこには、慢性的な教員不足や教員の精神的な負担が過大になっている問題があるためではないかと考えられます。

教員不足が、全国的な教育問題のひとつに数えられていることは多くの方が認識されていることでしょう。江東区でもその問題は顕著になっており、いくつかの小学校では教員数の不足によって校長先生や副校長先生が授業を受け持つといったケースも珍しくありません。

教員不足の要因としては、少子高齢化の影響もあるのですが、せっかく教員として採用されても、授業中に教室を抜け出してしまったり、泣き出してしまう児童への対応や、いじめをはじめとする諸問題を抱えることなどで、精神的・身体的な負担を感じて早期にリタイアしてしまう教員の方が多く存在することも挙げられます。

こうなると、少ない教員数で児童に目をかける必要が生じるわけですが、当然ながらすべての児童の行動に十分な注意を払うことが難しくなるものです。そして、顕在的、潜在的を問わずいじめへの対処や発覚は遅れ、保護者は、「どうしていじめの対処に出てくれないのか」といった不満を募らせる。こうした教育現場が陥っている負のスパイラルが、いじめの認知件数を上昇させている要因のひとつなのではないかと考えています。

私としては、少しでも教員が抱える精神的・身体的負担の軽減につなげるために、児童支援員の増員に向けた取り組みに注力している最中です。また、ご相談者の児童が通う小学校の校長先生への現状確認とともに、教育委員会へも相談して学校に対する要望を伝えるといった働きかけもしています。

ここでひとつ、保護者の皆さまにお伝えしておきたいことがあります。あまり知られていない制度ではありますが、実は参観日以外であっても、保護者の方々が授業の様子をうかがうことや、学校生活の補助をすることなどが認められているのです。そのため、お子さんからいじめの気配を感じたり、学校生活に不安や心配を抱えておられるようであれば、事実確認のためにも、ぜひ学校へ足を運んでいただきたいと思っています。

区民を悩ませる「江東区ネズミ大量発生問題」への対応

最後にご紹介するのは、「江東区ネズミ大量発生問題」

ここ最近、豊洲エリアを中心にネズミの目撃情報が多数寄せられています。上記2つの課題や問題に比べると、滑稽に受け取られるかもしれませんが、これが区民にとっては、なかなか深刻。発生については、様々な要因があると考えられています。

ネズミは食中毒の原因菌や感染症の病原菌を媒介する害獣であるため、やはり目につけば気分がいいものではありません。江東区は、マンション住まいの方が多いため、住居内での目撃情報はほとんどありませんが、ゴミの保管場所周辺や飲食店の内外などには、ウロウロと徘徊するネズミの姿がよく見かけられているようです。

ネズミの発生箇所1

ネズミの発生箇所2

こうした事態を受け、日頃より区や保健所が中心となって点検駆除活動を続けています。もしもネズミを見かけた場合は、区や保健所、または私のXなどにお知らせください。

デフォルメした可愛らしいキャラクターもたくさんいますし、私個人としてはネズミに対する嫌悪感はないのですが・・・。
害獣であり、区民の皆さまが生活をおくる上で不快な思いをされる以上は駆除も致し方ないところなのでしょう。

年末のごあいさつ

三次ゆりか
三次ゆりか

さて、最後になりますが本年も多大なるご支援ならびにご鞭撻を賜りまして、誠にありがとうございました。

2023年の江東区議会は、4月を新たな区長とともにスタートをきったものの、12月には再び区長選が実施される事態が起き、言うなれば“混迷の結末”を迎えてしまったのかもしれません。

それでも私自身は、念願だった「ベビーシッター利用支援事業」の実現にたどり着けたこともあり、実りある議員活動ができたのではないかと自負しています。

2024年も“身近な区議会議員”として区民の皆さまとの声に耳を傾け、政策の実行力を発揮していく所存です。

今後とも三次ゆりかをどうぞ宜しくお願いいたします。
そして、皆さまにとって素敵な1年が訪れますように。