みなさまこんにちは。
三次ゆりかです。
実は4月末に人生で初めて手術を受けました。病名は「鼠径ヘルニア」。いわゆる“脱腸”です。
名前だけ聞くと、決して重病ではないと思われる方もいるかもしれません。私自身も最初はそう思っていました。しかも日帰り手術と聞いていたので、「数日で普通に戻れるだろう」とかなり軽く考えていました。
ですが、終わってみると想像以上でした。
特に術後1〜2日は本当に大変で、「笑う」「くしゃみをする」「立ち上がる」など、日常での当たり前の動作ひとつひとつが、ここまで大変なのかと驚きました。
今回は、そんな鼠径ヘルニア手術の体験と、そこから改めて感じた「健康診断」や「早期発見」の大切さについてお伝えしていこうと思います。
「なんか変だな」から始まった、鼠径ヘルニア発覚まで
最初に異変に気づいたのは、お風呂に入っているときでした。
鼠径部のあたりが、なんだかぽこっと膨らんでいたのです。しかし、朝になると消えている。
最初は、できものかなとか、何か腫れているのかなとか、その程度にしか思っていませんでした。押すと引っ込むし、特に痛みもありません。ですので、余計に「まあ大丈夫だろう」と軽く考えていました。
ただ、夜になるとまた出てくる。しかも日によって微妙に違う気もする。さすがに気になってネットで調べてみたところ、その症状から「鼠径ヘルニア」という病気に該当するようでした。
私はそれまで、鼠径ヘルニアという病気自体を知りませんでした。
その後、専門クリニックで超音波検査を受けたところ、案の定「鼠径ヘルニア」と診断されました。先生からは、「今は腸が戻っているけれど、戻らなくなると危険です」と説明を受けました。腸が出たまま戻らなくなると、最悪の場合は壊死してしまうこともあるそうです。

そこで初めて、「これは、ちゃんと手術しなきゃいけないやつなんだ・・・」と現実味が出てきました。
振り返ると、私の場合は数ヶ月前の選挙前後から違和感があった気がします。でも忙しさを理由に、ずっと後回しにしてしまっていたのです。
ちなみに、女性では少ないイメージがありますが、出産経験がある女性はなりやすいそうです。腹圧がかかることが関係しているとのことでした。
一方、男性は発症率が高いようで、特に建設業や運送業といった重い荷物を持つ仕事の方などは発症しやすいそうです。
日帰り手術のリアルと想像以上に大変だった術後
手術は日帰りで行われました。
日帰りと聞くと、なんとなく軽いイメージがありますが、実際は全然そんなことありませんでした。
人生初のお腹の手術。そして全身麻酔。手術室で麻酔マスクを当てられた瞬間、「これは苦手かも・・・」と思ったのと、「先生、もう点滴で早く眠らせてください・・・」のようなことをずっと言っていた気がします。
手術自体は無事に終わったのですが、本当に大変だったのはその後でした。
術後1日目は、まだ麻酔が残っていたのか、頭がぼーっとする感覚でした。また、先生からは「麻酔が切れる次の日の朝が一番痛いですよ」と言われていたので、痛み止めの薬はかなりしっかり飲んでいました。
ところが、行動によっては強い痛みが走りました。
特に怖かったのが、くしゃみです。花粉症の時期でもあったので、アレルギー薬を飲み、マスクは欠かさず、とにかくくしゃみを回避しようとしていました。
人間は、痛みを心から恐れると防衛本能が働いて身体がくしゃみを止めてくれるようなのです。花粉症の時期にもかかわらず、くしゃみがまったく出なくなったのはとても不思議な体験でした。
ところが数日経って少し回復してくると、また当たり前のようにくしゃみが出始める。お腹を押さえながらのくしゃみは本当に痛くて、内臓がグニャっと引っ張られるような感覚でした。
さらに大変だったのが、深夜のトイレ事件です。
排尿時に痛むため、水分をなるべく取らないようにしていたのですが、手術から帰宅後の夜中の3時頃、さすがにトイレに行きたくなりました。ずっと横になっていた状態から急に立ち上がったせいもあり、トイレの最中に貧血症状が現れます。
しかも痛みもある。血の気が引いて、寒くて、動けない・・・。トイレを出たところでそのまま座り込んでしまい、「誰か、布団持ってきて」と叫びたくても叫ぶことのできない状態。
そのタイミングで夫が帰宅し、トイレの近くまで布団を運んでもらって、そのままそこで就寝しました。
振り返ると、本当に“命がけのトイレ事件”でした。

健康は失ってから気づくもの。忙しい人ほど早めに検診を
今回の経験で改めて感じたのは、「健康は、失ってからようやく気づく」ということです。
私はこれまで、仕事や子育て、日々の予定に追われて、自分の身体のことをかなり後回しにしていたと自覚しています。
違和感があっても、「今は忙しい」「そのうち病院へ行こう」と思ってしまう。きっと、同じような方は多いのではないでしょうか。
でも今回、痛みが出る前に見つかったからこそ、比較的早い段階で手術ができました。そう考えると、やはり早期発見は本当に大切だと思います。
そんななか、以前、江東区議会で「人間ドック助成制度」について議論されていたことを思い出しました。
江東区では、人間ドックを受診した方への助成制度がありますが、令和7年度予算では、助成件数を1018件と見込んで予算計上されていました。
その積算根拠についての質疑も行われていて、令和5年度の助成件数772件をベースに、前年比120%として約926件を見込み、さらに令和6年度予測から10%程度の増加を想定して1018件としている、という説明がされていました。
つまり、人間ドックを受診する区民の方は年々増えているということです。

また、その議論の中では、「通常の特定健康診査」と「人間ドック」の違いについても話題になっていました。
一般的な健康診断と比べ、人間ドックは検査項目が多く、さまざまなオプション検査も追加できます。そのため単純比較は難しいものの、早期発見・早期治療につながる可能性が高いのではないか、という視点です。
さらに印象的だったのが、ある研究データについての紹介でした。
健康診断を3年間受けたグループと、人間ドックを3年間受けたグループを比較したところ、40代男性では、人間ドック受診者の方が5年間で約14万円、医療費が低かったという結果があるそうです。
もちろん、すべての人に同じ結果が当てはまるわけではありません。
それでも、「早く見つけて、早く治療する」ということが、結果的に健康寿命を延ばし、将来的な医療費削減にもつながる可能性があるという考え方は、とても重要だと思います。
人間ドックは、内容によっては3万円〜6万円ほどかかることもあります。決して安い金額ではありません。
だからこそ、助成制度や情報提供を充実させながら、「具合が悪くなってから病院へ行く」のではなく、「悪くなる前に確認する」という意識を社会全体で少しずつ広げていく必要があるのではないでしょうか。
特に働き盛り世代や、子育て世代は、自分のことを後回しにしがちです。私自身も今回の経験を通して、「痛くないから大丈夫」は本当に危険なのだと実感しました。
自分の身体を大切にするということ
今回の手術を通して、「健康は当たり前じゃない」ということを強く感じました。
そして同時に、家族や周囲のありがたさも改めて実感しました。
特に子どもたちです。中でも忘れられないのが、週に一回清掃を依頼しているシルバー人材センターの方が家に来た朝のことです。
私はまだトイレ近くに布団を敷いて寝ていて、動けない状態だったのですが、末っ子がその方に向かって、事情を一生懸命説明していたんです。
「ママ、お腹切っちゃって」。
突然そんなことを言われて、その方も「え!?どういうこと!?」という驚きと戸惑いが混じり合ったような反応になっていて、そのやり取りが妙に面白かったことを覚えています。
でも笑うとお腹が激痛・・・。だから、「お願いだから笑わせないで……!」と、お腹を押さえながら必死になっていました(笑)。
でも、そういうバタバタも含めて、家族に助けられていたのだなと思います。
忙しい毎日の中では、自分の身体のことをつい後回しにしてしまいます。でも、身体を壊してしまうと、結局いろんな人に心配をかけてしまう。
ですので、もし今「なんか変だな」「でも痛くないしな」と思っている症状がある方がいたら、ぜひ無理せず病院へ行ってみてください。
今回の私の体験が、読んでくださった皆さまの参考になれば嬉しいです。
私のYouTubeチャンネルでも今回の体験をお話ししているので、ぜひご覧ください!

【そけいヘルニアの手術してきた】
前編
https://www.youtube.com/watch?v=JJgsjRC7wP0
後編
