みなさまこんにちは。
三次ゆりかです。
少しずつ春の訪れを感じる季節となり、いよいよ新年度が目前に迫ってきましたね。
まだ朝晩には肌寒さが残るものの、日中は陽射しにも包まれ、気温がゆるやかに上がってきています。この時期は、新しい職場への異動や新社会人としてのスタート、あるいは進学や進級など、それぞれの新しい一歩に向けて準備を進めている方も多いのではないでしょうか。
期待と不安が入り混じる中で、ドキドキしながらもワクワクする。
一年のうちでもそんな特別な時間だと感じています。

私自身も、この春をひとつの節目として、新たな活動に向けて本格的に歩み始めています。
江東区議会議員を自動失職という形で一区切りしましたが、今は肩書きにとらわれず、江東区民としての生活をあらためて見つめ直す日々を過ごしています。
久しぶりに、いち区民として日常を送る中で、これまでとはまた違った気づきや発見があることに、自分自身驚かされることも少なくありません。
そのような中で、江東区のさまざまな行政サービスに触れる機会もあり、あらためて感じた課題や改善の余地について考えることもありました。
今回のブログでは、そうした日常の中で見えてきたことなどについて率直にお話ししていきたいと思います。
会計年度任用職員として保育現場の一員へ
この春、私は新たな挑戦のひとつとして「会計年度任用職員」として働くことを決めました。
会計年度任用職員とは、簡単に言えば自治体における一般職の非常勤職員のことを指し、繁忙期や職員の欠員が生じた際に現場を支える大切な役割を担っています。
これまで議員という立場で行政を見てきた私にとって、今度は実際に現場の一員として関わることができる貴重な機会だと感じています。
今回私が応募したのは、江東区立保育園での保育補助の仕事です。
当初は、学童のキッズクラブ職員としての勤務にも関心がありました。しかし、こちらは原則として1年間、かつ週5日の勤務が条件となっており、今後の活動や地域での取り組み、家事・育児などと両立することを考えると、現実的には難しいと判断しました。
そうした中で出会ったのが、今回の募集です。
この仕事は半年間の任用で、勤務は週3日程度。無理のない範囲で現場に関わりながら、平日の残りの時間をさまざまな活動に充てることができます。まさに今の自分にとって理想的な働き方だと直感的に感じ、すぐに応募を決めました。
すでに必要な書類も提出し、あとは面談や配属先の決定を待つ段階ですが、どの保育園に配属されるのか、今からとても楽しみにしています。
一方で、この募集について話を聞く中で、定員20名に対して応募者がまだ十分に集まっていないという現状も知りました(3月初旬時点)。現場を支える人材が求められているにもかかわらず、担い手が不足しているというのは、保育や行政サービス全体に関わる課題の一端でもあります。
実際に自分がその一員として働くことで、現場のリアルを体感しながら、制度や働き方のあり方についても考えていきたいと思っています。

「リフレッシュひととき保育」のサポーター挑戦と申し込み時にみえた課題
もうひとつの新たな挑戦として、子ども家庭支援センターが実施している「リフレッシュひととき保育」のサポーターにもなります。
「リフレッシュひととき保育」は、保護者の方が少しでも自分の時間を持てるように、お子さんを一時的にお預かりする制度であり、子育て支援の中でも重要な役割を担っています。
このサポーターになるためには、事前に研修を受ける必要があります。
研修は3日間、1日あたり2時間程度と比較的参加しやすい内容で、これを修了することで実際にお子さんをお預かりすることが可能になります。
そして、私が特に魅力を感じたのは、この研修を終えることで「子どもショートステイ」を受け入れる資格にもつながるという点。以前から、家庭の事情などで一時的に子どもを預かるショートステイ事業には強い関心があり、「いつか関わりたい」と思っていた分野です。
保育士資格を持たない私でも、その入り口に立てるということに、大きな可能性を感じています。
この制度に挑戦しようと思ったきっかけは、議員時代からお世話になっていた区職員との何気ない会話でした。
今後は保育の現場に関わりたいというお話をした際に、「それなら、こういう制度もありますよ」と教えていただいたのが、このリフレッシュひととき保育のサポーターです。
思い立ったら即行動。ということで、さっそく子ども家庭支援センターに問い合わせをしたところ、研修は5月に予定されており、詳細は「区報に掲載されるのでそれを確認してから再度連絡してほしい」、という案内を受けました。
しかし、このやり取りの中で、私は少し違和感を覚えました。
確かに手続きとしては間違っていないのかもしれませんが、せっかく「やりたい」と思って連絡した人に対して、「区報を見てください」という受け身の対応だけで終わってしまうのは、少しもったいないのではないかと感じたのです。
例えば、日々忙しく過ごしている方であれば、区報をチェックする余裕がないこともありますし、そのまま熱意や機会を逃してしまう可能性もあります。
せっかく意欲のある人が手を挙げているのに、それを取りこぼしてしまうのは、行政サービスにとっても大きな機会損失ではないでしょうか。
私はこの点について職員の方に率直に意見をお伝えし、「一度連絡をくれた方には、後日こちらから案内をするなど、もう少しプッシュ型の対応があっても良いのではないか」と提案させていただきました。

また、今回の一連の経験を通じて、改めて感じたのは「窓口対応の限界」と「仕組みとしての課題」です。
現場の職員の方々は決して悪意があるわけではなく、むしろ丁寧に対応してくださっています。ただ、マニュアルに沿った対応にならざるを得ない部分や、権限の範囲が限られていることによって、柔軟な対応が難しい現実も見えてきました。
だからこそ、個人の努力に頼るのではなく、“仕組み”としてどう改善していくかが重要なのだと感じています。
さらに言うと、こうした一連の流れは、江東区が掲げているDX(デジタルトランスフォーメーション)の観点からも見直す余地があると感じました。
例えば、研修の案内や申込手続き、さらには応募書類の提出なども、パソコンやスマホを通じたオンラインで完結できる仕組みがあれば、より多くの方が参加しやすくなります。
また、応募書類の様式や記入項目に関しても気になる点がありました。
今回の手続きの中で、いまだに押印を求められる書類が存在しており、現在は押印義務の廃止が進んでいる流れの中で、行政こそ率先して見直しを進めるべきではないかと感じています。
記入項目もやや複雑で、初めての方にとっては負担に感じる内容も見受けられます。
こうした手続きが煩雑であるほど、せっかくの意欲があっても申し込みをためらってしまう可能性があります。
よりシンプルで分かりやすい仕組みにすることの重要性を、職員の方にも率直にお伝えしました。

実際に自分自身がいち区民として手続きを経験してみることで、「DXを掲げているわりに、なぜこんなにもアナログなのだろう」と感じる場面がいくつもあるように思いました。
議員として外から見ていた行政と、実際に利用者として内側から触れる行政。
その違いを肌で感じながら、見えてきた課題は決して小さくありません。しかし同時に、少しの工夫や意識の変化で、より良い仕組みに変えていける余地も大きいと感じています。
おわりに
今回ご紹介した新たな挑戦に加え、今月末からはいよいよ前回のブログでもお話ししたスウェーデンとデンマークへの視察に行ってきます。
主に性教育の先進事例を実際に現地で学び、これからの活動にしっかりと活かしていきたいと考えています。
来月のブログでは、そうした視察の様子についてもお話しできればと思いますので、ぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです。

